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SOLD OUT
全国新酒鑑評会は、毎年4~5月 に行われる。明治44年の第1回開催以来、2回の中止を除き、毎年開催され、本年 (H19年 )95回目を迎えた。主催は旧国税庁醸造研究所(王子滝野川)であつたが、平成13年から独立行政法人化され、現在酒類総合研究所(広島県西条)となつている。
この新酒鑑評会は、吟醸酒の品質を競う唯―の権威ある全国大会である。全国のいずれ劣らぬ銘酒が一堂に会し、予審通週 (銀賞)の中から決審で金賞が決定される。
鑑評会への出品は、昭和49年以来製造蔵 1場 1点 とされており、平成 13年に1,133蔵 の 最高値を記録したが、以後、毎年漸減し、本年 (平成18酒造年度)の出品は981蔵であった。金賞受賞酒は、そのうち252蔵で、予審通過の銀賞酒は232蔵という結果であつた。
本鑑評会での金賞受賞酒は、ここで何回も金賞を受賞するということはその蔵元の実力と熱意を示すものと考えられる。ウマ酒を求める「呑んべえ」にとつては、最近の入賞実績が杜氏の技量を推し測る一つの目安となることは否めない。
このような観点から、編者らは過去20回の全国新酒鑑評会の入賞データを県別に整理し、 特に最近の10回 については金賞受賞回数別に分類して、全体を把握できることを主眼に一覧表を作成した。入賞以外の隠れた銘酒を補足し、掲載銘柄数は1,263種 、全国蔵元数の8割近くになつている。また、戦前行われていた全国清酒品評会等で特に優秀な成績をおさめたものは別枠で示し、折りたたみのポケットサイズに纏めた。
本表は、毎年新酒鑑評会が終わる度に改訂し、発行を重ねている。ウマ酒を追求される愛飲家諸氏に、「ウマ酒のバイブル」としてご活用いただければ幸いである。
平成19年7月 編者:堀井 秀治・塩田 耕三